2024.02.13

ながさきの就職・転職事情


「ながさきに仕事は無い」のか…

UIターンをお考えの方にとっての重大な関心事は「仕事があるのか」ということ。我々が受ける相談も、「ながさきには仕事/求人が無い」と思っていらっしゃる方からのものが多いです。しかし、これには「思い込み」からくる誤解が多く含まれています。

思い込みのパターン1

県外で長崎県勤務の求人を探しても、見ることができる絶対量が少ないため、求人そのものが無い…

事実
県外、特に大都市圏では民間の職業紹介会社が多数存在し、求人開拓と活性化及びその情報流通を行っているが、長崎県の場合はそのような機能を担う機関や組織が大都市圏と比べて少ないため、確かに流通している求人数そのものは少ない。

誤解
求人が少ないために流通している求人数が少ないのではない。都会のように求人情報を流通させる機能を持った機関や組織が少ないが故に流通している求人数が少ないのである。長崎県内企業も求人を行っている!

思い込みのパターン2

長崎県勤務の求人として見ることができるのはハローワークの求人が多いが、仕事内容や待遇に魅力を感じるものが少ない…

事実
ハローワークの求人の場合、どうしても顕在求人となるため、UIターン転職希望者にとって魅力的と感じられる職種や待遇を満たす求人の取扱いが少ないように見える。



誤解
長崎県内企業にも都会で培ったキャリアや経験を活かせる求人は存在している。ハローワーク等では募集をかけにくいが、そのようなキャリアやスキルを持つ人材にアプローチできるインフラが少ないために求人を出せずに悩んでいる企業は多い。加えて戦略的補強等の中途採用に慣れていない県内企業も多いため、結果的に求人が市場に出てきていない状況となっている。

「3種類の求人」の話

一口に求人といっても、実は求人には3種類が存在します。そしてその性質上、各々の求人が全てのチャネルで流通しているわけではありません。

顕在求人

内容/性質求人内容(仕事内容、求めるスキル、待遇条件等)が明示され、且つ広く周知して募集を行っているもの。 機密性が低いため、重要ポストの求人には不向き。
流通チャネル/媒体ながさき移住サポートセンター(3win)、人材紹介会社、ハローワーク、求人情報誌、企業HP(自社採用欄)、新聞(求人広告欄) 等

非公開求人

内容/性質求人内容は明示されているが、募集内容の機密性が高いため、機密を担保できる取扱機関のみに依頼をして募集を行っているもの。 新たなビジネス展開のための要員やマネジメント層等の重要ポスト、スペシャリストの募集に適している。
流通チャネル/媒体ながさき移住サポートセンター(3win)、人材紹介会社

潜在求人

内容/性質求人内容は確定していないものの、経営トップ層等が人材補強等を考えている求人。長いスパンをかけてでも採用したい重要ポストの募集に適している。
流通チャネル/媒体ながさき移住サポートセンター(3win)、人材紹介会社

このように、都会でのキャリアを活かして活躍できそうな求人は、多くが非公開もしくは潜在求人になっていることが多いのですが、ながさきの場合、これらの求人を流通させるインフラが充実していないため、特に県外の方の目に触れることが極端に少ないという事情があるのです。

ながさきの求人企業の悩み

一方で、人材を採用したいながさきの企業からは、以下のような悩みの相談を多く受けています。

  • ハローワーク等に求人を出しているが、そもそも応募が無い…
  • 採用側のニーズや応募要件を満たした方からの応募が少ない…
  • 知人のネットワークも活用して人材を探しているが、限界がある…
  • 県外の人材へのアプローチにも興味があるが、チャネルがない…
  • そもそも中途採用に慣れていないため、どうやったら良いかが分からない…

求人を流通させるインフラが充実していないため、必然的にながさきで採用活動を行う企業はハローワークをメインに利用していますが、「3種類の求人の話」で説明した通り、ハローワークでは募集しにくい求人については、経営者等が独自にネットワークを駆使して人材を探しているのが実情です。
しかし、上述の通り「応募そのものが少ない」「要件にマッチした人材からの応募が少ない」「要件にマッチした人材にアプローチできるチャネルが無い」等の理由で、採用に苦戦している企業が多いのが現状です。

3win ながさき人材採用支援プロジェクト
~長崎県独自の転職支援の取組み~

地域によっては求人が少ないエリアがあるのも事実ですが、ながさき移住サポートセンターでは、上述のような現状から「ながさきは仕事/求人が無いのではなく、仕事/求人を探しにくかった」と考えています。これまでながさきに足りなかったのは、求人数でも求職者数でもなく、「情報流通の不足、インフラのミスマッチによる誤解、諦め」を解消させるシクミであると考えています。
これらの現状を打破するために、ながさき移住サポートセンターでは「3win ながさき人材採用支援プロジェクト」を推進し、ミドルマネジメント層~プロ人材層、スペシャリスト層のマッチングにも力を入れています。

※「3win ながさき人材採用支援プロジェクト」につきましては、以下をご覧くださいませ

3winながさき人材採用支援プロジェクト画像

地方で働くメリットを考える

地方で就職する場合、都会と比べると給与面についてはかなりの確率で額面が下がります。関東圏と長崎県で比較すると、おおよそ7割程度になることが多いでしょう。給与の額面が7割になるということだけを聞くと、生活ができるのだろうかと心配になる方が多いのですが、額面上の収入は下がっても支出も下がるため、生活水準が下がるということとイコールではありません。
顕在化している求人だけで見ると職種の幅が狭いように思われがちですが、これまでに延べてきたように、都会でのキャリアを活かすことができる仕事は多くが潜在求人として隠れているのが現状です。

一方で、都会では人材が豊富に居るため、自分と同じようなキャリアやスキルを持つ人材も周囲に多くアイデンティティを発揮するのも大変ですが、地方の場合は自身のアイデンティティを発揮し、企業やビジネスへの貢献度をより実感できる場面は多いといえます。
また、大企業だと社内競争も激しく、出世するのも大変。ようやく上級管理職等の要職に就いても活躍できる期間は数年ということも多いですが、地方の場合は若くして要職に就き、ビジネスリーダーとして長く活躍できるチャンスが広がっているという面もあります。

仕事のやりがいや報酬を収入という金銭面のみで測ってしまうと地方は都会には敵いませんが、地方で働くことを都会とは異なる価値観で眺めることができれば、都会では得られない報酬を手にすることができます。
せっかく地方で働くという選択肢を考えるのであれば、ぜひそのことに気付いていただきたいと考えています。

今こそ“地方でキャリアアップ”を!

ながさき移住サポートセンターは、真面目にそのことを提案します。