2024.03.08

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【長崎市】”面白い”に寛容な長崎で楽しい仕事を〜整体師・中島祐樹さん〜

今回の移住者は、長崎市にUターンした中島祐樹さん。

2018年に整体サロン「Flow」を開業し、整体事業やパーソナルトレーニング事業、食品開発を通して、「好きなことを一生できる身体づくりのサポート」を行っています。

地元で起業することを学生の頃から決めていた中島さんに、長崎での自分らしい生き方についてお伺いしました。

中島さん
  • 中島祐樹
  • 出身:長崎県西彼杵郡長与町
  • 福岡県久留米市→長崎市(Uターン)
  • 移住年:2014年10月

長崎市稲佐町で整体サロン「Flow」を経営。
筋肉を緩め、体の歪みを整える施術やパーソナルトレーニング、手軽にたんぱく質を摂ることができる食パン「ダンベルパン」の開発から身体づくりのサポートを行っている。

自分のペースで働きたい、高校生のときに決めた起業という生き方

起業について考えたのは高校生の頃です。

中学生くらいからあまり学校に行くことができず、体を壊してしまったんです。

その状態のまま、高校に進学したので高校生になっても、

思うように学校に行くことができませんでした。

普通に就職して働くのは自分にとって難しそうだなと気づき、自分のペースで働くことができる仕事に就きたいと思いました。

お世話になった地元で人の役に立てることを

本格的に起業を志すようになったのは大学4年生のときです。

就職活動を進める上でどういう形での起業がいいか、考え始めました。

体が弱いという自己体験から、医薬品に関する事業に興味を持ち、福岡県のドラッグストアに就職したんです。

ドラックストアでは医薬品の知識を身につけることができ、その中で1つの気づきを得ることができました。

それは、薬で症状を抑えるのではなく、「病気になりにくい体」を作ることが大事であるということです。

この考えは今も、事業の軸となっています。

長崎に戻ってきたのは2014年、25歳のときです。

家族のことや、自分の仕事を考えて戻ることを決めました。

ドラッグストアで1年半働いて、副店長まで任されるようになったのですが、激務だったんです。

ちょっと体が持ちそうにないと感じたタイミングでした。

その頃、弟も長崎県外に就職したこともあり、祖母の面倒や親の老後を考えて長崎に戻ることを決めました。支えられる地盤を早めに作ろうと思ったんです。

そもそも、長崎で起業したいとは考えていました。

学校に行けない時に地域の人や両親、祖母に理解があり支えてもらっていたんです。

人の役に立てることをするために、長崎で起業する。地元に還元できればと思いました。


中島さん

まずは仲間づくり、頼れる存在を作っておく。

長崎に帰ってきてからはアルバイトをしながら起業の準備を進める日々でした。

佐賀県にいる整体の先生に師事し、開業の手はずを整えていきました。

開業の準備としてはまず、「どこでやるのか」を決めます。

長崎って結構家賃が高いんですよね。

1人で全く異なる職種をスタートさせるので固定費を安くしたいと思い、

祖母の家を選びました。祖母の面倒も見ることができ、市内からのアクセスも悪くないのが決め手です。

1番心がけていたのは仲間づくり。

準備の段階から1人でできることの限界は実感したので、開業、起業を志す人や支援してくれる機関を探すようにしていました。

インターネットで情報を入手していたのですが、

東京の情報はあるものの、長崎では同じように進められないケースがあるんですよね。

1人で進めているとそういうときに相談できる人もいないので、

長崎で起業する情報を得るためにも仲間づくりは意識的に行いました。

最初に出向いたのは、長崎県ビジネス支援プラザが開催している開業セミナーです。

あとは商工会議所が主催する、交流会や勉強会に参加し続けました。

200枚以上の名刺は交換したかと思います。

その時に出会った仲間とは今も交流が続いていて、事業に関するアドバイスや、

確定申告に関する質問など様々な形で支えてもらっています。

準備を進めていく中で、長崎の情報ってインターネットで入手することが難しいなと思いました。

その分、交流の場に行ってネットワークを築いていく、といったような、足を使う必要はあるかと思います。


中島さん

佐賀の先生に師事し、筋肉を緩めて歪みを解消する筋肉バランス療法を身につける

工夫する、頭を使うことで補う

長崎で起業する上で、「ものがない」ことも困ったことの1つです。

インターネットで注文することができますが必要なときにすぐ手に入らないんです。

一方で、ものがすぐ手に入らないので工夫する頭は手に入れることができました。

例えばお店の看板を用意するにしても、オシャレな看板を作るには、お金もかかるし長崎のホームセンターにものがない。

あるものでどうやって魅力的な看板を作るかインターネットを駆使して作るなど、工夫する、自分でやってみるという習慣はつきましたね。

真面目にふざける

2018年に開業をして現在4年目です。

3つの事業を軸にしています。

1つ目は整体事業。体の筋肉を緩めていくような施術をやっています。もう1つがパーソナルトレーニング。緩めるだけでは筋肉量がないと体に負担がかかってしまうので、基礎となる筋肉を作るサポートをしています。最後が食品の販売です。ダンベルパンというプロテイン入りの食パンを開発し販売しています。鍛えるだけでなく栄養が入ってないと身体は作れないので栄養となる炭水化物、プロテインで栄養を補ってもらうというものです。

僕自身、毎日プロテインを水に溶かして飲んでいたのですが、飽きちゃったんですよね。(笑) もっと手軽にプロテインを摂れるには、と考えてまずはスイーツ作りから始めました。自宅で試作したのですが、そもそもスイーツを作ったことがないんです。2〜3ヶ月経ってみて商品化までの年月を考えると頼んだほうが早いなと思い工場に依頼しました。すると、その工場で食パンも作ることができるとのことだったのでより手軽に食べることができる食パンで開発を進めるようになりました。

当時、「ふざける力」という本を読んで「真面目にふざける」という言葉に感銘を受けたんです。

人に面白いことをやらないと独りよがりの事業になってしまうという危機感もありプロテイン入りの食パン開発に挑戦しようと思いました。

開発後は販路を広げていく際にはご縁で繋いで頂いています。

また、販促資金については長崎商工会議所の「小規模事業者持続化補助金」を利用しました。

リーフレットなどの広告関係のものを作るのに2/3までを補助してくれる制度です。

こういう制度を知ってうまく活用できているのは、最初に行っていた仲間づくりだと思っているので

積極的に交流を広げておいて良かったです。


ダンベルパン

手軽にタンパク質を摂ることができるように、と思いを込めて開発したダンベルパン。

面白いことを受け入れられる土壌が長崎にはある。

長崎って未知のものを受け入れられる寛容さがあると思うんですよ。

個人的には出島があったからなのかなと感じているんですけど。

長崎市内で、テントサウナを体験できるキャンプ場を運営されている人や、

若者向けのワークショップを開いている人など、

面白いことをされている方も周りに増えてきているので、変わったことや面白いことをしたい人にとって長崎はとても合うと思います。

あとは自然が好きな人にとっても長崎はいいところですね。

僕自身、趣味が釣りなので長崎に帰ってきてよかったと思います。

釣り

仕事がお休みの日は、大村湾に出向いて趣味の釣りを楽しんでいる

1歩踏み出すこと、迷うくらいならやったほうがいい。

長崎に定住するのであれば、人との関係づくり、定住する前の仲間集めは大事にしたほうがいいのかなと思います。

僕の場合は1歩踏み出してみることを心がけていました。

1歩踏み出してしまえば次の足は自然と出ちゃうので。

迷うようだったらやってみる、をアドバイスとして送りたいです。



★Flow

住所:長崎市稲佐町34-8

営業時間 :10:00~20:00(完全予約制・最終予約受付19時)

定休日     :水曜日

https://kbt-flow.amebaownd.com/

★プロテイン入り食パン「ダンベルパン」

金額、購入方法については以下よりご確認ください。

https://kbt-flow.amebaownd.com/pages/1446293/page_201711231002

★クラウドファンディング挑戦中

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★長崎市移住定住サポートのホームページ

https://nagasakijin.com/