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U・Iターン転職で地方へ移住する人が、年々増加しています。そこで気になるのは、どのような支援制度があるのかという点です。
当記事ではU・Iターン支援に力を入れている地方自治体(長崎)の支援制度を例に挙げ、条件やメリットなどを紹介します。
まずはチェック! U・Iターン転職でのメリットとは?
通勤が楽になる
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地方へ移住・転職した場合、大きく変わるのは通勤が楽になることです。東京などの都市部では、満員電車での通勤となってしまうことが多いでしょう。
また、首都圏のベッドタウンに住んでいると、1時間半以上の通勤が必要かもしれませんが、地方に移住すると、車通勤が可能な場合があります。そうすると、自由時間が増えたり、通勤ストレスを減らしたりといった生活の向上につながるでしょう。
生活コストが首都圏と比べると低い
都市部に比べると家賃などを始めとした生活コストが低く、物価も安い傾向にあります。そのため、U・Iターン転職によって所得が減ったとしても、ゆとりのある生活を送れるでしょう。特に東京などの都心の家賃は、地方と比較すると、大きな差があります。
同じ家賃でも快適な住居を選べたり、立地がよい場所でも安い費用で過ごせたりできるでしょう。
待機児童が少ない
一時期問題となった「待機児童問題」は全国的に減少傾向にありますが、都市部ではまだまだ追いつかないケースもあるでしょう。地方の場合、「待機児童ゼロ」の市町村がたくさんあります。
さらに、U・Iターン転職ではどちらかの親の近くに住むことになるため、子育てサポートを受けやすくなるのもメリットです。
U・Iターン転職で活用したい!自治体が取り組む主な支援制度
移住支援金
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自治体によっては、単身世帯・2人以上世帯に対して移住支援金を給付していることがあります。多くの場合は要件がいくつかあるので、事前に確認しましょう。例えば、転出してくる自治体が首都圏でなければならなかったり、近隣県からの転入は対象外であったりなどが挙げられます。
ほかにも市町村ごとにさまざまな助成制度があるので、あわせて確認しましょう。
転職支援
自治体によっては、転職支援制度が充実しています。自治体が主となって転職・就職について移住を含めて総合的にバックアップしてくれるため、安心して転職活動ができるでしょう。
ほかにも、地方に根ざした産業である農業や林業などの研修制度が整備されている自治体も豊富です。これまでのキャリアと違う道を歩んでみたい人にとっても、選択肢を広げられるチャンスとなるでしょう。
また、地方を活気づけるような事業を創業する場合は別途、創業支援制度が整えられている自治体もあります。独立を視野に入れている人は、あわせてチェックしてください。
住宅取得支援
空き家バンクを活用した住宅斡旋や賃貸住宅の家賃補助制度など、住居取得支援制度が整っている地方自治体もたくさんあります。
住居費を軽減してくれる制度がある自治体を選ぶと、U・Iターン転職の生活基盤を整えることにつながるでしょう。
家賃の助成以外にも、固定資産税の減免や改修費用を補助してくれる自治体もあります。
子育て支援
子育て支援も、チェックしておきたい項目です。移り住む市町村によって、支援や特色が異なります。金銭面や医療費の助成年齢などもさまざまです。
待機児童の有無や、子育てしながら働きやすい環境が整えられているかも確認しましょう。
U・Iターン転職で使える支援金について押さえておきたいポイント
支援金交付団体はどこか?
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移住支援金は、都道府県・市町村のいずれかから支給されます。そのため、補助金を出している団体がどこなのかによって、申請先・問い合わせ先が異なる点に注意が必要です。各市町村の補助金に関する担当の窓口を確認すれば、都道府県や問い合わせ先の情報を教えてもらえます。
申請方法や添付書類
支援金は、正しい手順に沿って申請しなければなりません。補助金を交付している窓口やウェブサイトにて、事前に申請方法を確認してください。
また、申請する際、申請内容を証明するための添付書類が必要な場合がほとんどです。一例を挙げると、身分証明証や住民票、納税証明証などがあります。
金額
支援金の額は、補助制度の内容や、申請条件によって変動します。同一条件であっても、移転した先によって受け取れる金額が異なることも考えられるでしょう。
転居先をまだ決めていない人やこだわりがあまりない場合は、複数の自治体の条件を比べて検討してみることをおすすめします。
支援金交付条件・受付期間
移住支援金には、転居後に就職した企業の業種や規模などの条件が定められている場合があります。また、申請期間なども設定されていることがほとんどです。
例えば、申請期間は、転居してから数ヶ月後から1年などのように、一定期間を経過してから受付期間の設定がされていることが多いことに注意しましょう。
自治体の具体的なU・Iターン支援制度と条件(長崎県)
1:移住支援金
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東京都に住んでいる人や勤めている人が長崎県に移住すると、単身者は60万円、2人以上の世帯は100万円が給付されます。
令和4年度から子育て世帯への加算として、18歳未満の世帯員を帯同する場合、一人当たり最大30万円加算されます。(令和5年度からは最大100万円)。この補助金を受けるには、市町によって異なる条件がありますので下記のリンクから詳細を確認してください。
2:創業支援金
長崎県で創業・事業承継などをすると、必要経費の1/2を助成してくれる制度があります。社会性や事業性、必要性などの審査がありますが、創業を考えている人にとってメリットが大きいです。
3:就業・移住支援
長崎県で起業・事業承継などの創業をすると、必要経費の1/2を助成してくれる制度があります。社会性や事業性、必要性などの審査がありますが、起業を考えている人にとってメリットが大きいです。
一例を挙げると、長崎市が行っている長崎市内にある企業の生の情報を知れる「NAGASAKIWORK STYLE」や、あらゆる人の求職ニーズの相談に応えてくれる「長崎県人材活躍支援センター」が設置されています。
ほかにも、農業や漁業、林業の研修制度も充実しています。未経験者でも独立するまでバックアップしてくれるため、活用するのがおすすめです
4:住居取得支援
長崎県の諫早市には、指定地域に移住すると住宅取得費用などを最大150万円補助してくれる制度があります。
5:子育てに関する支援
長崎県は市町によって支援や特色が異なりますが、子育て支援も魅力のひとつです。平戸市は待機児童ゼロや保育費・医療費の助成も手厚く、子育てしやすいといわれています。対馬市は、子どもが遊べるスポットも豊富にあり頼れる支援者・施設も整っているため、のびのびとした環境で子育てできます。
長崎県の島原市は、子どもが生まれると商品券を支給してくれたり保育料の軽減に取り組んでいたりと、子育て支援の制度が整っています。
活用できる支援制度が充実している地方に移住しよう!
U・Iターン転職で地方への移住を希望する人は、増加傾向にあります。
自身の条件に合致する自治体かどうかを確認することは大切です。地方への移住を検討する際は、活用できる支援制度が充実しているかどうかをチェックするようにしましょう。