2024.01.26

トピックス

地方移住を考える人に!失敗しないための事前に知っておくべき4つのこと

自然豊かな街並み

出典:Adobe Stock

地方移住を成功させるためには、いったいどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。今回は、地方移住で失敗しないために知っておくべきポイントを紹介します。

地方移住が向いている人や失敗しやすいタイプもまとめているので、参考にしてください。

地域へ移住する前に知っておくべきこととは?


駅のホームで待つ女の人

出典:Adobe Stock

現在コロナの影響やテレワークの普及により、地方移住をする人が増えているといわれています。しかし地方と都会では生活スタイルや気候などが異なるため、事前に下調べをしないと後悔する羽目になることもあるでしょう。

都会から地方へ移住する前に、地方での暮らしの実態やメリット・デメリットなどを知っておかなくてはいけません。以下では地方移住の魅力やデメリットを紹介していますので、目を通してみてください。

地方へ移住するメリット

メリット①自治体から支援が受けられる


支援・補助金

出典:Adobe Stock

地方移住した際のメリットとして、要件が合えば自治体からの支援を受けられることが挙げられます。地方移住を推奨している自治体では、補助金の支給やサポート制度といったさまざまな支援が行われているのです。
例えば長崎県内のほとんどの市町では、東京から移住する人を対象とした「移住支援金」を実施しています。単身者には60万円、2人以上の世帯には100万円の給付金が交付され、令和4年度からは子育て世帯への加算(一人あたり30万円)もあります。(令和5年度から子育て加算は100万円に拡充)
また「ながさき移住倶楽部」では、長崎県の情報発信や移住の際に役立つサービスが提供されています。自治体によって支援内容は異なるので、移住を考えている人は確認してみてください。

長崎市移住支援補助金

ながさき移住倶楽部

メリット②住居費を抑えられる

地方に住む大きなメリットの1つが、住居費を抑えられることです。東京などの都会に比べて地方では、家賃や住宅ローン、土地代などが安い傾向にあります。住居にかかる費用を抑えたい、少ない住居費で大きな家を建てたいと考えている人にとって、地方移住は魅力的でしょう。

メリット③地域の発展に尽力できる

地方に移住することで、地域の発展に尽力できるというメリットもあります。地方で募集されている求人では、地域のイノベーションや活性化に関わる仕事が多く募集されています。地域の発展に関わる仕事に就くことで、やりがいを感じる人も多いです。

また直接地域の発展に関わる仕事に就かなくとも、地方企業に就職することがまちおこしにつながるケースもあります。これは地方企業に従事する人が増えることで、地域の産業が活性化するのが理由です。地域の発展や活性化に興味があるのなら、地方移住を検討してみてください。

メリット④都市部とは違うライフスタイルが実現できる

地方へ移住すれば、都会とは異なるライフスタイルが実現できます。都会は人口が多いため、通勤ラッシュや人混み、街中の喧騒などに悩まされがちです。また物価や住居費が高い、職場と自宅の距離が離れているなどの理由から、生活に余裕がなくなることも多いです。

一方地方は都会よりも人が少ないため、騒音や人混みによるストレスが軽減されます。また自然を身近に感じられたり、都会では扱われていない食品が楽しめたりと、都市部とは異なる生活スタイルが確立できるでしょう。

メリット⑤歴史ある観光資源が楽しめる

地方移住のメリットとして、歴史ある観光資源が楽しめるというものが挙げられます。例えば長崎県には、「明治日本の産業革命遺産」と「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の2つの世界遺産があります。

長崎県にはほかにも、異文化を受け入れてきた土壌ならではの人気観光スポットが数多くあるのです。歴史好きな人や観光資源を楽しみたい人にとって、非常に魅力的な土地といえます。

地方移住に伴うデメリット


自然と道路

出典:Adobe Stock

地方移住には様々なメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。具体的にどのようなデメリットがあるのか事前に把握して、地方移住をするかどうかの判断に役立ててください。

デメリット①商業施設や娯楽施設が少ない

田舎は都会に比べ、商業施設や娯楽施設が少ないのが実態です。これは地方の人口が減少傾向にあり、施設を利用する人が少ないのが理由だと考えられます。買い物や外食などの娯楽が好きな人は、移住後に苦労するかもしれません。

デメリット②気候の変化が激しい場合も

移住する地域にもよりますが、気候や風土などの生活環境が厳しい場所もあるでしょう。気温の変化が大きかったり、台風や大雪といった自然災害が起こりやすかったりと、自然環境が都会と大きく異なります。

例えば長崎県の離島では、天候によって欠航することがあります。また長崎県は台風が通過する事も多いので、自然災害への備えは欠かせません。このような気候の変化があることを踏まえ、移住先の生活環境を事前に調べておきましょう。

デメリット③利便性が低下する

田舎は都会に比べ、利便性が低下するという問題点もあります。自然が豊かな地方へ行くほど、スーパーやコンビニといった店舗や公共交通機関が少なくなるのが理由です。移住して自然に囲まれて生活しようと考えているなら、マイカーの購入をおすすめします。

地方移住で失敗しないための4つのポイント


調べた情報をまとめる人の写真

出典:Adobe Stock

安心して地方へ移住するためには、いったいどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。以下に地方移住で失敗しないためのポイントをまとめましたので、不安がある人はぜひチェックしてみてください。

移住先について事前に調べておく

地方への定住を決める前に、移住先についてしっかりと下調べをしておくと安心です。移住先のライフラインや自然の有無、子育てのしやすさなどを調べ、移住先とあなたの生活スタイルがマッチするか確認してください。

例えば長崎県に移住する場合、中心部から離れると基本的に車が必要になります。もし車を持たずに移住する場合、電車やバスなどの交通事情を事前に把握する必要があるでしょう。また長崎県の中心部に住むとなると、家賃や駐車場代も考えておかなければなりません。

自治体によっては移住を検討している人への説明会や、実際の移住者との交流会を開催しているところもあります。こういった自治体のサポートを活用し、移住先の情報を集めてください。

地方移住したい理由を考える

なぜ地方へ移住したいのか、理由や目的を明確にしておくことも大切です。「ただなんとなく」という理由で移住を決断すると、後から自分の判断を後悔することになりかねません。

「移住して何をしたいのか」「どんな場所で暮らしたいか」などの条件を明確にしてから、移住先を判断してください。移住生活のビジョンをもとに移住先を探せば、田舎へ定住してから後悔するようなことはほとんどなくなります。

悩みがあるなら移住相談員に相談する

移住に関する悩みがあるのなら、自治体の移住相談員に相談すると安心です。自治体の支援制度や移住情報などを聞き、「本当にこの地域で良いか」「自分のニーズと合っているか」を判断しましょう。

移住を決める前に現地を訪れてみる

移住先の候補を絞った後は、実際に地方を訪れてみることをおすすめします。移住予定地に足を運んでみると、調べた情報とは違う新しい発見ができたり、イメージと異なる部分が見えたりします。

現地で数日暮らしてみれば、移住した後の生活もイメージしやすくなるでしょう。休日に合わせて旅行に行ったり自治体の移住支援プランを利用したりして、一度は現地を訪れてみてください。

地方移住が成功する人の特徴


資料を見ながら電話をする人の写真

出典:Adobe Stock

都会から地方への移住が成功しやすいのは、いったいどのような人なのでしょうか。「移住を検討しているけれど、地方での生活が合っているか不安…」という人は、ぜひ目を通してみてください。

長期的に物事を見て判断できる

地方移住が成功するのは、長期的に物事を見られる人とされています。地方へ移住したからといって、これまでの生活が大きく改善されるとは限りません。

「すぐに生活が変わるのが当たり前」と短絡的な思考にとらわれず、生活する中で暮らしを改善していけば、移住が成功しやすくなりますよ。

コミュニケーションを取るのが好き

人とのコミュニケーションを好む人は、地方への移住が成功しやすいです。地方は都会に比べて、近所付き合いや地域のコミュニティなど人とのつながりが密接です。そのためたくさんの人と仲良くなりたい、交友関係を広げたいと考えている人は、地方移住が向いています。

移住支援がある場所を選んでいる

地方移住が成功する人の特徴として、サポートや支援がある場所を選んでいるというものがあります。自治体や国からの支援制度を利用すれば、移住にかかる苦労やコストを削減できます。
移住者への支援内容は、自治体や地域によってさまざまです。長崎県では移住者への補助金や創業支援制度、新規就農者への研修制度など、いろいろなサポートが展開されています。新しい仕事を始めたい、移住にかかるコストを抑えたいという人は、これらの制度を活用してください。

長崎県移住支援制度

長崎県創業支援制度

長崎県新規就農相談センター

お金のやりくりが得意

お金のやりくりが得意な人は、都会から地方への移住が成功するといわれています。都会よりも生活コストが抑えられる地域が多いですが、場所によっては生活費が余分にかかるケースもあるのです。

また地方には中小企業が多いこともあり、都会の大企業に比べるとどうしても収入が低下してしまいます。「地方は生活費が安いから大丈夫」と慢心せず、きちんと収支の管理を行いましょう。

ながさき移住サポートセンター

地方移住が向いていないのはどんな人?


落ち込む女の人

出典:Adobe Stock

地方での暮らしが向いている人もいる一方で、地方移住が向かない人がいるのも事実です。こちらでは地方移住に向いていない人について解説しますので、移住を決める際の判断材料にしてください。

人付き合いを煩わしく思う

他人とのコミュニケーションや人付き合いを煩わしく感じるのなら、地方移住は向いていません。田舎は人とのつながりが強固なので、独特の人間関係がある地域も珍しくありません。

また田舎はコミュニティが狭いため、ちょっとした噂がすぐに近所へ広まってしまうこともあります。「コミュニケーションが好きではない」「プライベートにあまり干渉されたくない」と考える人は、地方移住には向かないでしょう。

地方移住に高い理想を持ちすぎている

地方での暮らしに高い理想を持っている人は、移住に失敗しやすいです。地方へ移住すれば都会とは異なる暮らしが実現しますが、その代わりに不便なことや問題点も出てきます。

「地方へ行けば悩みが全部解決する」と過度に期待を持っていると、後悔することになるでしょう。

地方移住ならではのメリットや問題点を事前に把握しておきましょう!

地方移住にはさまざまな魅力がある一方で、デメリットや問題点があるのも事実です。移住を成功させたいのなら、地方での暮らしの実態を事前に把握する必要があります。今回紹介したメリットやデメリットを参考に、地方移住について考えてみてください。