2024.07.16

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地方移住で仕事はどうする?就職や転職者が気になる地方での働き方や生活とは

仕事をする女の方

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地方へ移住したいけれど、仕事をどうすれば良いかわからずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、地方での働き方や仕事の探し方について紹介します。地方での暮らしや移住前の心構えなどもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

都会から地方移住して仕事をするパターン


移住ターン

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都会から地方へ移住して働くのには、大きく分けて3種類のパターンがあります。まずはそれぞれの仕事のパターンについて詳しく解説するので、地方での就職・転職を検討している人は目を通してみてください。

Uターン就職

Uターン就職とは、地方で暮らしていた人が都会の大学などに進み、卒業後にまた故郷へ戻って働くことを指します。地元の大学を卒業して一度都会に上京し、その後地方へ移住・就職するのも「Uターン就職」に含まれています。

Iターン就職

Iターン就職とは、都会で生まれ育った人が地方へ移住して働くことを指しています。地方への旅行や出張などを通じて都会にはない魅力やメリットを感じ、Iターン就職を決意する人も少なくありません。

また起業や独立を志す人が、自治体による優遇制度やコスト削減を求めて地方移住するケースも増加しています。都会と地方では生活や文化などが大きく違うので、Iターン就職をする前には地方移住についての下調べが必要です。

Jターン就職

Jターン就職とは、地方で生まれ育った人が都会へ上京し、その後故郷ではない別の地方で勤務することを指します。自分の地元には希望する職種がないけれど、地方ならではの生活環境も捨てがたい…という人に多いパターンです。

地方へ移住した先での働き方


働き方

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地方へ移住したいけれど、どのような働き方やキャリアがあるのか気になっている、という人も多いのではないでしょうか。そこで、地方へ移住した先での働き方について紹介します。地方でのキャリアがイメージできない…という人は、ぜひ目を通してみてください。

地方での仕事①地元企業で働く

地方移住後の働き方として最も多いのが、地元企業への勤務です。これまでのスキルや経験などが活かせる企業を探して、転職をするケースが多いです。地方企業に転職する場合は、求人サイトやハローワークなどを利用して職場を探すことになるでしょう。

ただし地方は都会に比べ、求人募集が少なかったり希望の職種がなかったりする可能性が高いです。また、都会に比べて収入が減ってしまうケースも珍しくありません。地方への移住を決める前に、どのような企業があるのか確認しておくと良いでしょう。

地方での仕事②派遣社員・フリーター

地方への移住を機に、派遣社員やフリーターとしての働き方を選択する移住者もいます。地方は東京などの都会よりも家賃や物価が安いので、生活コストが下がります。多少収入が減ったとしても問題なく暮らせるため、正社員にこだわらずに仕事を探す人も多いです。

地方での仕事③独立・起業

これまでのキャリアや仕事のスキルを活かし、独立や起業などの働き方を選ぶ人もいます。例えば記事のライターやブロガー、デザイナーなど、場所にとらわれずに働ける人は、地方移住を機に独立することが多いでしょう。

また、地方移住後に会社を立ち上げるケースも増加しているといわれています。地方は東京などの都会よりも人件費や家賃などが安いため、起業にかかるコストを削減できるのです。起業への支援を行なっている自治体もあり、これらの制度を利用すればさらにコストを抑えられるでしょう。

長崎県では起業を志す人へ向けて、さまざまな支援を行なっています。例えば「長崎県地域産業雇用創出チャレンジ支援事業」では、長崎県内において地域の課題解決を図る事業の創業予定者に対し、最大200万円を支援しています。

長崎県地域産業雇用創出チャレンジ支援(創業支援)

地方での仕事④農業・林業などの第一次産業

移住を機に農業や林業といった、地方ならではの仕事に就く選択肢もあります。地方では人口や働き手の減少により、事業をたたんでしまう業者が増えています。第一次産業の働き手の募集制度を設けている自治体もあるので、興味がある人は確認してみてください。

地方での仕事⑤地域おこし協力隊

地域おこし協力隊とは、地方の広報活動や町おこしなど地域発展のサポートに携わる仕事です。自治体から活動費が支給され、決まった期間の間活動ができます。地方によって活動内容は大きく異なるので、気になる人は自治体のHPなどを確認してください。

長崎県地域おこし協力隊ネットワーク

地方での仕事⑥転職はせずに移住する

仕事は変えずに地方へ移住する『転職なき移住』という方法もあります。テレワークの普及などにより、都市部の企業に在籍しながら地方へ移住し、フルリモートで仕事をするケースが増えています。改めて仕事を探す必要がないため、地方移住に伴う負担を軽減できるでしょう。

地方移住では仕事はどう探せば良いの?

仕事の探し方①ハローワークを利用する


履歴書

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地方で仕事を探すのなら、ハローワークの利用がおすすめです。ハローワークでは転職活動のサポートだけでなく、学生向けの就職支援も行なわれています。担当者による丁寧な支援を受けられるので、地方での就職活動が不安な人に人気の方法です。

仕事の探し方②就職フェアへ参加する

地方で仕事を探すのなら、就職フェアに参加してみてはいかがでしょうか。就職フェアでは、企業の担当者と直接対話ができるのが魅力です。勤務形態について質問したり具体的な仕事内容を聞けたりするので、移住後の具体的なイメージが持ちやすくなります。

仕事の探し方③地方特化型の求人サイトを使う

地方の求人に特化したサイトを使って仕事を探す方法もおすすめです。地方特化型の求人サイトには、大手の求人サイトには掲載されていないような企業が載っていることがあります。なかなか仕事が見つからず悩んでいるのであれば、こういったサイトを使ってみましょう。

仕事の探し方④転職エージェントに頼る

地方の求人に詳しい転職エージェントに頼って仕事を探す方法もあります。個人では見つけられない求人を紹介してもらえたり、面接のコツを教わったりと、さまざまな支援を受けられるのが強みです。

エージェントと一対一でサポートしてもらえるので、自身のスキルや希望にあった仕事先が見つかりやすいのも魅力です。地域の就職事情に詳しいエージェントを頼れば、仕事に関する有用な情報を得られるでしょう。

仕事の探し方⑤長崎県人材活躍支援センターを利用する

長崎県人材活躍支援センターを使って仕事を探すのもおすすめです。長崎県人材活躍支援センターはハローワーク等と連携して就業支援を行う施設で、職業紹介や相談受付などの支援を受けられます。

長崎県人材活躍支援センター

仕事の探し方⑥自治体の移住相談窓口へ相談する

自治体の移住相談窓口に相談する、という方法もおすすめです。ながさき移住サポートセンターでは、専門の就職相談員による仕事の紹介や、市町の魅力や住まいの情報などを提供してもらえます。長崎県への移住を検討している方は、ぜひ相談してみてください。

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地方移住して暮らすメリット

生活費を抑えられる


生活コスト

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地方移住の魅力として、生活費を抑えられることが挙げられます。東京などの都会に比べて地方は家賃相場や物価が安くなるため、生活コストが削減できます。支出が減れば手元にお金が残るので、収入が減ったとしても生活にはあまり支障が出ません。

通勤ラッシュなどの混雑から解放される

通勤ラッシュなどの混雑から解放されるのも、地方ならではの魅力です。地方は都会に比べて人口が少ないため、人が混み合いにくいのが特徴です。都会のような満員電車やすし詰め状態のバスはまずないので、人混みによるストレスは大幅に軽減できます。

自然を感じながら暮らせる

地方へ移住して仕事をする魅力として、自然を感じながら暮らせる点が挙げられます。例えば長崎県は海が綺麗なうえに、ハイシーズンでも比較的ビーチが空いています。さらに東京では味わえないような魚を堪能できたり、新鮮な野菜や果物が味わえたりと、魅力は尽きません。

地域移住する前の心構え

希望の仕事が見つからないことがある


転職仕事に悩む

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地方移住前の心構えとして、希望の仕事が見つからないことが挙げられます。地方は求人の募集数が少なく職種も限られているため、どうしても仕事の選択肢が狭くなりがちです。

就きたい仕事があるのにもかかわらず求人募集がなく、希望とは違う職種に就かざるを得なくなるケースもあります。やりたい仕事がはっきりと決まっているのなら、地方へ移住する前に「希望の職種はあるか」「求人は募集されているか」をチェックしてください。

収入が下がることが多い

地方移住をする前に、仕事の収入が下がるケースが多いという点も抑えておきましょう。地方は給料や年収の水準が低い場合も多く、都会で働くよりも収入が減ってしまうことが大半です。バリバリ仕事をして稼ぎたいという人は、注意しましょう。

ライフラインが整っていないことも

地方移住前に必要な心構えとして、ライフラインが整っていない可能性があるというものが挙げられます。地方は都会に比べ、電車やバスなどの公共交通機関が不足しています。場合によっては、車がないと買い物や通勤ができないこともあるので注意しましょう。

台風などの自然災害に注意が必要

移住して暮らす地域によっては、自然災害に気をつけなくてはいけません。例えば長崎県では台風が多いため、事前の備えが必要になります。
また離島で暮らす場合、航空機や船などが止まって移動手段がしばらく絶たれてしまうこともあります。その地域の気候や起こりうる自然災害などのリスクを把握したうえで、移住先の選択肢を絞りましょう。

地方へ移住する際のステップ

移住する候補地を絞る


チェックリスト

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地方へ移住して暮らす前に、候補地を絞りましょう。移住先の条件やキャリア、移住の目的などをしっかりと抑えて、条件に合う地域をリストアップしてみてください。

移住先の自治体に相談してみる

移住先の選択肢が絞れたら、候補地の自治体に相談してみてください。移住に関するセミナーや相談会に参加して移住者の声を聞いたり、自治体の窓口に問い合わせたりして情報を集めましょう。

現地へ赴く

移住する土地が決まったら、実際にその土地を訪れてみてください。住宅地の雰囲気やライフラインなどを事前に把握し、地方で暮らすイメージを掴んでおきましょう。

住居と仕事を決める

移住先が決まった後は、住居と仕事を探しましょう。地方は都会に比べて求人の募集が少ないため、仕事が決まるのに時間がかかりがちです。仕事が決まらないまま移住を決めると生活が行き詰まる恐れがあるので、移住前に仕事を決めておくのがベストです。

移住後の生活の変化は?

騒音を気にすることが減る


子供の騒音

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地方へ移住すると、騒音を気にすることが減るといわれています。人口が少ない地方は家と家との距離が離れていることが多いため、近所に住んでいる人の声や生活音などがほとんど気にならなくなります。

周りの騒音が聞こえなくなるだけでなく、自分の生活音や声で周りに迷惑をかける心配もなくなるでしょう。子どもがいる家庭にとっては、特にうれしい変化だといえます。

人との繋がりが増える

移住後の生活の変化として、人と関わる機会が増えることが挙げられます。人口が少ない分、人との繋がりが強固な地域が多く、コミュニティが広がりやすいです。

最新の情報はなかなか入ってこない

地方では都会に比べ、最新の情報はなかなか入ってこなくなります。都会では流行しているものの情報が自然に入ってきますが、地方では自分でアンテナを張らなくてはいけません。また流行のものがすぐに手に入らない、最新の商品を取り扱っている店舗が少ないなどの弊害もあります。

仕事の探し方や田舎での暮らし方を知って地方移住を成功させましょう!

地方での仕事や田舎ならではの暮らし方を把握していないと、移住後に苦労する可能性があります。地方移住を成功させるためにも、今回紹介した仕事の探し方や生活の変化をしっかりと押さえておきましょう。

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