IT企業のAdobe(株)(東京都)が、長崎市でワーケーションを実施しました。
今回は「地域貢献型ワーケーション」と題して、都市部企業が地域視察や地域交流などを通し、地域課題を解決することを目指す内容となりました。また、Adobe(株)は社会貢献のため、大学生らとともにITの未来を考える「アドビ未来デジタルラボ」を運営しており、当日は社員5名のほか、同ラボに所属する大学生4名もワーケーションに参加しました。
ワーケーション行程
2024年1月9日~1月12日 の3泊4日で、長崎市にて地域貢献型ワーケーションを実施しました。ワーク時間はしっかり確保しつつ、長崎市を知ってもらうインプットの時間も織り交ぜたプランになりました。

1日目 市内散策(出島、長崎市街、路面電車体験など)
滞在していただく長崎市を知っていただくため、長崎市内を散策。

歴史スタッフが説明をしながら、出島場内をめぐる

出島と江戸町を結ぶ架け橋・出島表門橋の前で、当時のようすを学ぶ
2日目 ワークタイム→宿泊業者との意見交換会
長崎市内の宿泊事業者の方々と、宿泊業界の人手不足の実態をヒアリング・意見交換を実施しました。
参加した学生からは「ITで人手不足が解消できると思うか」「IT教育の実態は」「ITを使うとおもてなしの情緒がなくならないか」などの質問が出て、宿泊事業者の方々が実態に即したエピソードを交えて回答しました。

学生からの質問を真摯に受け止め、分かりやすく答えていく宿泊事業者のみなさん

長崎市内のコワーキングスペースにて、各自ワークタイム
3日目 ワークタイム→地域住民へのワークショップ
地域住民を対象とした、Adobe(株)のサービス「Adobe Express」を活用したデザインワークショップを地域の公民館を活用して開催しました。
ワークショップは「まちの広作室」と題し、住民などの15名が参加。デザイン作成ツールを使って、地域のイベントやスポーツ団体への入部募集などのチラシを作成しました。地域の方からは「こんなに気軽に作れるのは便利」といった声も聞かれ、都市部企業による地域課題の解決の一つのモデルとなったと考えています。

公民館にてAdobe社員が丁寧に操作方法をレクチャー

初心者でも問題なくデザインツールを使用でき、思い思いのチラシを作成
4日目 振り返りワークショップ
最終日には振り返りワークショップを開催し、長崎市に滞在して感じたワーケーションの効能と、市との連携の可能性について、参加者のみなさんでディスカッションし、発表いただきました。

3泊4日の滞在で感じた長崎市のポテンシャルと今後の連携の可能性について発表

“レトロさを売りに!”っと、学生視点での長崎市観光アイディア発表
まとめ
地域に滞在するだけではなく、参加者のみなさんのスキルなどを地域に還元できる機会を設け、「地域貢献型ワーケーション」を実践しました。
特に「Adobe Express」を活用したデザインワークショップでは、地元メディアが数社取材に来たりと、非常に賑わいました。自社サービスを利用している消費者の生の声を聞けるというメリットも、今回のワーケーションの中で大きな成果となりました。

会議室を飛び出して、港近くのカフェでワーク

大成功で終了した地域住民へのデザインワークショップ
長崎県ではさまざまなワーケーションを実践できます。
ワーケーションに関するお問い合わせはお気軽にどうぞ!
お問い合わせ
長崎県地域振興部 地域づくり推進課
※メーラーが起動しない場合は以下のメールアドレスに直接メールをお送りください。
remotework@pref.nagasaki.lg.jp
電話番号:095-895-2242