長崎県とワーケーションパートナーシップ協定を締結している富士通株式会社と連携し、諫早市・大草地区をメインに、異業種交流/地域課題解決ワーケーションを実施しました。
今回、富士通株式会社の声掛けにより、トヨタ自動車株式会社、サントリーコーポレートビジネス株式会社、サントリービバレッジソリューション株式会社、三井不動産株式会社、コクヨ株式会社、富士通Japan株式会社の社員の方に加え、長崎大学の学生も参加し、地域との交流を図りながら、大草地区の地域課題に取り組みました。
ワーケーション行程
2024年10月29日~11月1日 の3泊4日で、諫早市・大草地区にて異業種交流/地域課題解決ワーケーションを実施しました。地域の特性を活かしたチームビルディングや、地元の小学生と一緒に大草地区の未来を考えるワークショップ、地域住民とのまち歩きなど、地域を深く知る内容のアクティビティを多く組み込んだプランになりました。
1日目 ワークタイム→ヨット乗船→みかん狩り→ワークショップ→懇親会
今回各企業から合計30名弱が長崎に集まることから、フライトが各々違っていたため、全員が揃うまで、長崎空港内のコワーキングスペースにて各自ワーク。全員が揃ったところで、オリエンテーションを実施。今回のワーケーションの目的や行程を確認しました。
大村湾に面した場所にある、諫早市・大草地区。まずは、これから学んでいただく大草を海から見ていただくため、大村湾をヨットでクルージング。1時間程度かけてゆっくりと、長崎空港のある大村市から諫早市まで移動しました。
オリエンテーションのようす
大村湾をクルージングするヨット
大草地区に着いて、まずはチームビルディングを目的とした、みかん狩りを体験。大草は、歴史を誇る伊木力みかんの生産地。会社混合チームでみかん狩りを実施したので、一気に緊張感が解け、お互いを知るとてもいい時間となりました。
大草のみかん畑でみかん狩り
収穫したみかんの総量を競うチームビルディング
その後は、多良見大草集落センターへ移動。自社の歴史やパーパスを考えるワークショップなどを実施し、夜は地域住民を交えて大懇親会!50名を超える地域住民の方々に集まっていただき、ワーケーション参加者の皆さんと親睦を深めていただきました。
自社のパーパスについて考えるワークショップ
50名を超える地域住民が参加した懇親会
2日目 小学生と一緒にワークショップ→大草散策→ワークタイム
2日目午前中は、大草小学校の全校生徒と一緒に、大草の未来について考えるワークショップを実施。
まずは、各企業から児童へ向けて、自社の仕事内容や魅力を分かりやすくプレゼン。児童たちも積極的に手を挙げ、質問していました。
続いては、児童からの『大草太鼓』の披露。全校生徒で取り組む大草太鼓はとても力強く、圧巻のパフォーマンスでした。
自社サービスについて児童たちにプレゼン
全校生徒で取組む大草太鼓を披露
そのあとは、各企業ごとに、社員と児童たちがそれぞれチームを組み『大草の未来』について創造し考え、意見を交わしました。最後は模造紙にまとめて発表しました。
チームに分かれて大草の未来について意見交換
チームで話したことを模造紙にまとめて発表
午後からは、より深く大草地区を理解するために、長崎大学経済学部の山口准教授や地域住民の方から、大草地区の歴史や現状についてお話いただきました。
座学の後は、地域住民がアテンドしながら、大草まち歩きへ。大草の歴史やリアルな生活実態を感じ取ることができました。
大草の現状について学ぶようす
地域住民のアテンドで大草散策
3日目 ワークタイム→最終日のプレゼンに向けた資料準備
3日目は長崎大学片淵キャンパスにて、最終日の地域課題解決に向けたプレゼン資料作成を実施しました。
各社がそれぞれこの2日間で痛感した地域の問題に真摯に向き合い、自社でどうやって大草地区の課題解決が図れるのか、各社思考を巡らせました。
長崎大学にて最終日のプレゼン準備
各社ごとに分かれて議論を進めるようす
4日目 大草地区における課題解決の提案・発表
最終日は、この3日間学んできたことをもとに、各社から『大草地区における課題解決の提案』を発表していただきました。
当日は100名もの地域の方々が集まり、提案に対する質問も多く、熱い意見交換が行われました。各社それぞれの強みを活かした提案内容で、地域の方々からは「とてもいい刺激になった」など、ポジティブな感想をいただきました。
100名もの地域の方々が参加
課題解決に向けた提案を発表するようす
まとめ
今回地域主導で「異業種交流/地域課題解決ワーケーション」を実践しました。
ワーケーション受入れ地域となった大草地区は、人口約700人の小さなエリアです。大草まちづくり協議会を設立し、住民主体のまちづくりを行っています。大草地区全人口に対し住民アンケートを取るなど、積極的に活動中。住民アンケートを基にした大草まちづくり計画書(アクションプラン)を作成し、地域資源を活かした住みよい地域づくりを推進しています。
初めは地域から「ワーケーションってなに?大変なだけなのでは?」という、心配する声もありました。「豊かな自然はあるけれど、無いものづくしのところに来て大丈夫なのか?」「大草で企業の皆さんが何か得るものがあるのか?」などの意見もありましたが、今回ワーケーションの受入れをすることで、“地域に何かが生まれるかもしれない!”という前向きな姿勢になり、楽しみながら受入れをしていただきました。
ワーケーションをきっかけに地域が団結していく姿や、ワーケーション参加者との交流を通して、自分たちの住む地域の魅力を再認識し自信を深めていく姿を目の当たりにし、ワーケーションによる意識の変革がもたされたことを実感しました。
今後も地域住民の主体性を引き出しながら、長崎県ではワーケーションの受入れを推進していきたいと考えています。
小学生によるお見送り
みかん狩りをサポートしてくださった地域の方々
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お問い合わせ
長崎県地域振興部 地域づくり推進課
電 話:095-895-2242
メール:remotework@pref.nagasaki.lg.jp