人と自然が共存する、表情のことなる「西の海」
日本の西端にある西彼杵半島に位置する西海市。その名前の通り「西の海」に面しており、西側はダイナミックな五島列島へと続く五島灘、東側は穏やかな大村湾、北は佐世保湾と、三方を海に囲まれた地形となっています。高い空、青く澄んだ海、西海の島々を少し茜色に染める夕焼け、静かな西海の夕暮れは心に感動を運び、その美しい景色は西海市で暮らす人々の生活に溶け込んでいます。
西海市は、江島や平島、松島をはじめとする大小の島々、リアス式海岸などの複雑な地形を持った海岸線、丘陵起伏が続く地形といった美しく優れた自然景観が自慢。西海国立公園、大村湾県立公園、西彼杵半島県立公園の3つの自然公園にも指定されています。
また、国指定天然記念物の七釜鍾乳洞や重要文化財の西海橋は西海市のシンボルとして市民に愛されています。これらの豊かな環境が市内各地に特色ある風土や文化を根付かせています。
西海市は長崎市と佐世保市の中間にあり、長崎市中心街や長崎空港から市の中心部までは車で約1時間15分、また、佐世保市からも約1時間程度です。公共交通の便は決してよくありませんが、都会の喧騒から離れ、自分だけの時間軸で自然の一員として暮らす。そんなゆったりとした田舎暮らしをしてみたい人へおすすめの町です。
南蛮貿易とキリシタン文化、地域色豊かな西海の幸に出会う
永禄5年(1562年)、日本最初のキリシタン大名である大村純忠(1533年〜1587年)が横瀬浦(西海町)にポルトガルとの貿易港を開港したことから、本市は南蛮貿易やキリスト教とゆかりの深い歴史を持っています。
また、江戸時代には大村藩に属しており、捕鯨基地としても栄えました。その後は、炭鉱全盛時代と石炭から石油へのエネルギー革命による炭鉱閉山の歴史を持ち、各所に当時を偲ばせる炭鉱遺跡が残っています。
豊かな自然がもたらす恵み、交流によって育まれる歴史・文化、それらを活かす人々の想いによって、多くの産品が生み出されています。中でも、特に厳選した産品や観光資源を西海ブランド“ぎゅぎゅっと!西海”に選定しています。農産物では、西海市が発祥の「はらぐち」や「いわさき」などの温州みかんをはじめとする多種多様な柑橘類が栽培されているほか、ジューシーで糖度が高く、まるでフルーツのような味わいの大島トマトが有名です。新鮮な海の幸にも恵まれ、崎戸町では1キロを超えるイセエビが採れるほか、地元で「あらかぶ」と呼ばれている「かさご」や、わかめや牡蠣などが地元の直売所で手に入るのも魅力です。
満天の星空の下、家族で思い出を作ろう
美しい海と山に囲まれた西海市には五感を使ってフルに楽しめるアウトスポットがたっぷり。夏に人気の「つがね落としの滝」は天然のマイナスイオンが浴びられる癒しスポット、松島には、目の前に雄大な五島灘が広がり、夕景がロマンチックな「日本一小さな公園」もあります。他にも、西海市の各地にキャンプ場があり、西海町には木のぬくもり感じるコテージ、バンガローがある「伊佐ノ浦公園」があり、虫や季節の花を見つけながら湖畔での散歩やサイクリングが楽しめます。大瀬戸町には五島灘に広がるオーシャンビューが魅力の「尻久砂里海浜公園キャンプ場」、また、西彼町にはテント宿泊はもちろん、オートキャンプ場やバーベキューなどの設備が整っている「四本堂公園」があります。体を動かして遊んだ後も夜はとっておきのお楽しみ、大地にゴロンと寝転んで臨む満天の星空は天然のプラネタリウム。輝く星々が心を解きほぐしてくれます。
子育てするのに適した環境に加えて、子育て世帯を応援するための支援もあるので安心です。保護者の経済的負担軽減として、3歳以上児の認定こども園等における副食費無償化、18歳までを対象とした医療費助成制度などの事業を展開し「県内トップクラスの子育て支援」の実現を目指しています。教育面では子どもたちが日本語に対する感性を磨けるように取り組む「美しい日本語」推進事業や、「全ての教科に通じる力の向上」を目指して「学びの土台つくり推進事業」。などに取り組み、さまざまな角度から児童生徒の学力向上に向けたアプローチを行っています。
生活しやすい住環境、芸術と創作にふれる
西海市には「安心安全な地元の野菜や魚で食卓を囲み自然とともに暮らしたい」という人が多く移住されています。また、芸術に親しむ方々に移住先として選んでいただいているのも特徴です。大瀬戸町雪浦地区では20年以上前から「雪浦ウィーク」というイベントを開催し、まち中を日ごろの創作活動や、趣味のお披露目の場として開放することで、地域を訪れる人との交流を楽しんでいます。
移住への支援としては、市内の空き家の改修工事費用の一部を補助する空き家改修補助金や、一部の市営住宅の家賃補助などの制度をご用意しています。
また、市内の空き家や空き地に関する情報を市のホームページでも紹介しています。これからも移住先として選んでいただけるよう、安心して暮らせる住環境の確保を推進し、都市部などへの効果的な情報発信に力を入れていきます。
西海市に足を運んで住居や仕事をお探しの方には、農林漁業体験民宿等の宿泊費の一部を助成する「さいかい田舎暮らし体験補助金」があります。移住する前に西海市での暮らしなどを体験することが出来ます。
人口 | 25,285人 (令和6年3月末日現在) |
平均年齢 | 53.04歳 |
面積 | 面積241.95km2 |
気候 | 年間平均気温は16~17℃程であり、 比較的温暖な気候です。 |
アクセス | ・長崎空港から車:1時間15分 ・福岡市内から車:2時間 ・JR博多駅から早岐駅へ1時間30分 ・早岐駅から車:40分 |